新型コロナウイルス感染症拡大でリモートワークが普及しましたよね。
そうなると都会での生活に疑問を感じて、
「都会ってリスクの方が多いのではないか?」
「地方へ移り住むという選択肢もアリ?」
と本気で考える方もおられるのでは。
わたしはアラフォー男、妻あり二児の父親です。
生まれてからずっと田舎ぐらしで都会で生活したことはありません。
仕事やお出かけで東京・大阪にも数年に1度行きますが、やっぱりのどかな田舎暮らしの方が安らぎます。
田舎ぐらしと言っても、わたしが住んでいる場所は山奥ではないので、不便だと感じたことはありません。
歩いてコンビニにも行けるし、イオンモールも車で20分ほどの距離にある。
ネットでの買い物もAmazonプライムに加入しているので大体のものは翌日届く。
しかし…冬場だけは田舎ぐらしは嫌だな〜と感じてしまう。
それは「雪」が降るからです。
雪国に住んでいるからこそ「雪」の厄介さがしみじみ身に染みるのです。
この記事はこんな人に読んでほしい
★雪の降らない土地から、雪国へ移住する方
★実家を離れて雪国で一人暮らしをする方
★除雪道具や雪への備えが知りたい方
道路の除雪
豪雪地帯や雪が毎年一定の量が降る地域は、多くの除雪費が割り当てられ除雪対策も整っています。
除雪車の稼働率も高く、融雪装置が備えられている道路も広範囲にあります。
(融雪装置とは、道路から水がピュ〜っと出ているアレです)
わたしの住んでいる土地は豪雪地帯ではありませんが一晩で10cm~20cm降ることもある一方、まったくと言っていいほど降らないシーズンもあるのです。
そうなると市の予算に「除雪費」を計上する額はソコソコしかなく、除雪車をバンバン稼働させることができません。
道路の積雪状況・今後の降雪予報など、様子を見ながら除雪車を稼働せざる得ないのです。
そういった理由で少しの積雪だと除雪車はすぐには稼働せず、道路に降り積もった雪はそのままの時もある。
結果、冷え込みが続くと車が通った轍(わだち)の雪が凍りつき、固まってしまい、いうまでもなく車の運転などに支障をきたしてしまうのです。
冬のタイヤ交換
地方の田舎での生活はバスや電車などの、公共機関が都会ほど発達していないので自家用車は必須。
シーズン前にはノーマルタイヤから、スタッドレスタイヤに交換をしておかねばならない。
自分自身で交換するのなら良いですが、ガソリンスタンドやカーショップに持ち込んで交換してもらう時は要注意。
シーズン当初、まとまった雪が降りそうな予報が出るとカーショップにはタイヤ交換のお客でドッと混む。待ち時間が1~2時間となることもザラです。
ですのでタイヤ交換はできるだけ早めの時期に行い、雪対策をいち早くしておくことを心がけています。
冬の車の運転
雪が降ったすぐ後の「新雪」ならば車の運転はそれほどしずらくはない。
少量のサラサラなパウダースノーなら車でブワ〜っと吹き飛ばしながら前え吹き飛ばしながら運転できる。
それより、轍(わだち)になったまま踏み固められた「圧雪」の方がはるかに運転しずらい。
雪が凍りデコボコした道路を走っていると、体が上下に激しく揺れ急にハンドルを取られるときもある。
住宅地や生活道路がそんな状態だと要注意。
除雪した雪が道路の脇に追いやられているので、ただでさえ狭い道路がより狭くなり、対向車が来て交差する際には、接触するのではないかとヒヤヒヤしながらの運転だ。
雪道の運転はいつもより神経を使うし、知らず知らずのうちに肩に力が入っているせいか余計に疲れてしまう。
また、雪がそんなに積もってなくてもアイスバーンになっている場合もある。
免許取り立ての初心者や雪道の運転が慣れていない方は、意識せずに通常時のスピードで走ってしまいがちなので注意。
わたしも免許取り立てで冬場の運転が慣れていない頃、緩やかなカーブでスリップし田んぼにダイブ…JAFを呼び引き揚げてもらった苦い経験が…。
新雪が積もった道路をスピードを落とさず運転している車が、まるでマリオカートのバナナを踏んだようにスピンしている場面を何度も見た。
いずれもスピードの出し過ぎが原因だ。
雪道は恐る恐る運転するくらいがちょうどいいのです。
除雪道具オススメ3選!
まとまった雪が降ると行わなければならないのが「雪かき」。
移住してきて雪国での生活に慣れていない方は
「しまった!?雪かきをしたくても道具がない!」
という、うっかりさんもおられる。
特に賃貸アパートに住む一人暮らしの若い人が、そういった準備を怠りがち。
数年前、わが家の前に住むアパートの若者が除雪道具を借りにきたこともあった。
雪かきをするための除雪道具はホームセンターや大型のドラッグストアに行けば手に入るが、大雪になると飛ぶように売れてどこの店も品薄になってしまう。
「朝起きたら、まとまった雪で車が埋まって動けない!」
なんてこともあるので、除雪道具も早めに備えておきたい。
かさばる除雪道具
除雪道具を玄関外に置いてあるお宅も見かけるが、ウチは盗難予防のため除雪道具は玄関に入れておく。けど除雪道具ってめちゃくちゃかさばる。
除雪道具を収納する場所はガレージ・倉庫等があるのならば数種類を揃えておいて用途により使い分ければ良いのだが、小さいわが家にはガレージなどはもちろんない。
わたしが主に雪かきをするスペースは車約2台分の広さ。
毎シーズン以下の3つの除雪道具を使い分けて作業している。
スノーダンプ
雪かきをする上で大きな戦力となるスノーダンプ(「ママさんダンプ」とも言う)。
大量の雪を退かせるには、これ一台持っていれば家周りの除雪は事足りる。雪国での鉄板の除雪道具!
防水スプレーをかけておけば、雪もくっつかず作業も円滑にできるのでオススメ!
スノープッシャー
ワイドシャベルでブルドーザーのようにガーーーっと押して雪をどかす。
新雪で比較的少なめの積雪ならばスノーダンプよりこちらの方が使い勝手が良い。
角型スコップ 鉄製
昔からある角型のスコップ。わたしはあえて重い鉄製をオススメしたい。
このスコップの使用用途はコンクリートにこびりついた、凍ったカッチカチの雪を粉砕し取り除くため。軽いアルミ製だとそれができないのだ。
その他の役立つ冬のアイテム
雪かきする際の服装・靴
雪が降らない地域に住む方はオシャレな冬用のブーツなどは持っていても、作業用の長靴は持っていないのでは?
長靴は冬場だけではなく、それ以外の季節でも活躍。
近年大雨災害など頻発しているし、そんな時のためにも一足は持っておいた方が良いでしょう。
雪かき時の服装はレインコートだと心もとない。
雪の降る中で作業する場合も想定し防水に優れ、防寒・蒸れなど対応しているものが良い。
わたしは子どもが保育園の時に、雪遊び用に買ったスキーウェアを着て雪かきを行っていたが、近年ワークマンから発売されている機能性に優れた暴風防寒ジャンパーに買い換えた。
おしゃれだし価格も手頃なので上下揃えておくと冬場は何かと役に立ちますよ。
車編(カーグッズ)
ウインドウ解凍スプレー
カーポートがない場所に車を停車している場合、冬の朝は雪が降ってなくても冷え込みが厳しいとフロントガラスが凍っている。朝は何かと慌ただしく、急いで会社に行きたいのに暖気運転する時間がもったいない。
そういう時に「解凍スプレー」があると便利!ウインドウに吹きかけるだけで、溶けるので時短になります。
間違っても熱湯をかけるのはNG!氷点下だとすぐ凍ってしまうので意味なし!最悪、窓が割れるのでやめましょう。
スノーブラシ(車の雪落とし)
スノーブラシとは車の上に積もった雪を落とすもので、雪国で車に乗っている人はかなりの確率で車に積んでいます。
車高が低く、小さい軽自動車ぐらいなら手や傘などで雪を落とすこともできますが、普通自動車や背の高いミニバンなどはスノーブラシがないと苦労します。(わたしはズボラなどで1年中車に積んだままです。)
たまに車の屋根の上に雪が積もったまま運転をしている方を見かけますが、そのまま運転しているとブレーキを踏んだ拍子にフロントガラスにどどっ!と雪がなだれ落ち、前が見えない!なんて事もあるので、邪魔くさくても車の屋根に積もった雪は必ず落としてから運転しましょう。
手袋(グローブ)をして運転する
夏場、外に車を停車して、戻って運転しようとすると熱くてハンドルを持てない時がありまあすよね。
冬場はその逆で、冷たくてハンドルがしっかり握れないことも。
正しいハンドル操作ができないと事故の原因にもなるので、冬場は手袋(グローブ)をして運転しています。
わたしは滑らないレザーの手袋を使っています。
冬場は車にスコップを積む
雪が積もっていると思わぬことが起こる!その代表例がスタックではないでしょうか。
スタックとは雪にタイヤが取られて立ち往生してしまうこと。
場所にもよりますが立ち往生してしまうと、自分だけではなく後続の車も身動きが取れず、多くの人に迷惑をかけてしまいます。(そうなると精神状態はパニックに!)
何よりスコップを持っていれば雪を取り除いて脱出できることもあります。
オススメはプラスチックやアルミのものではなく鉄製のもの。
硬い凍った雪でも破壊できます!
雪が降って嬉しかったのは子どもの頃だけで、大人になってからは厄介な存在に。
けれども雪国に住んでいる以上、うまくお付き合いしていかなければなりません。
備えと事前知識でトラブル回避!厳しい冬を乗り越えましょー!