田舎に住むメリットとデメリット

新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、都会での生活に不安を感じた人もいるでしょう。
なかには「地方への移住もありかも?」と本気で考えた人もいるのでは。

都会暮らしの人から見た「田舎暮らし」のイメージは、のどかな自然に囲まれて、のんびりと生活できるような良いイメージがあるが、自然が多いということは都会には見ることの少ない害虫などもワンサカいるし、農作物を荒らす危険な野生動物もいる。
自然災害も都会から比べると起こりやすいし梅雨や台風が多い時季は雨量が増え川の氾濫・土砂崩れの危険もある。(自分の身に起こったときどうだろう?)
冬は雪が降り積もり出勤前の雪かきはかなりの重労働…。1日に何度も雪かきを行わなかればならない時も。

地方の田舎町に住むということはどんなことがあるのか?田舎のリアルをご紹介しよう。

【ご注意】
この記事の中で指している「田舎」とは地方のことであり、誰もいない山奥に自給自足で住むということではありません。ちなみにわたしが住んでいる街の人口は70,000人ほどです。

この記事はこんな人に読んでほしい
都会に住んでいて田舎(地方)暮らしに憧れている方
都会と田舎(地方)の違いが知りたい

結局、田舎暮らしってどうなのよ?って思ってる人

目次

子育てする上での地方移住

小さい子どもを持つ親御さんは子どものために、自然の多い田舎でのびのびと育てたいと思うかもしれない。

田舎と都会の大きな違いは言うまでもなく人口。
少子高齢化がものすごいスピードで進む日本での問題の一つ「待機児童」
待機児童に関しては田舎では皆無。地方では逆に保育士さんの方が余っている場合も。
働き盛りの世代が移住してくれれば、きっとどこの街でもWELCOMEだろう

しかし、子どもをのびのび育てるために移住したのは良いが、地域の子どもの数が減り続け保育園や小学校がなくなってしまったら本末転倒。

最低限の教育を受けることでさえ苦労してしまう。

子どものために移住するならば、その辺のことはしっかりと事前にチェックしておきたい。(わたしが住んでいる町ではここ数年で閉園や閉校になった保育園・小学校がいくつもあった…。)

子どもがいないイコール人口は減る一方で、限界集落が増え生活するのが困難になる。
街の財政も厳しくなり社会サービスがおぼつかなくなるからだ。

2014年に発表された「消滅可能性都市」と認定されてしまった街の行政は、あの手この手で人口を増やす努力をしています。

便利さからの脱却を覚悟

快適な生活を求めて田舎へ移住したは良いが、「思ってたんと違う…」と逆に大きなストレスを抱えることもあるかもしれない。

買い物に関してはネット環境さえ揃っていれば大きな問題ないが、今すぐ必要なものがあった時、都会暮らしに慣れている人は不便に思うかもしれない。

都会に住んでいれば「あのコンビニの〇〇が食べたいな〜」と思えば徒歩数分で手に入るだろう。
田舎では車で数分走らせなければコンビニがないし、もちろんUber Eatsもない。この程度の欲求なら我慢できるが、体調を崩し薬が欲しくてもドラッグストアが離れた場所にあったり、病院がなかったりするのは生活する上で不安になるだろう。

田舎暮らしをするにはなんといっても車の所持は必須。
車を所持するということはお金がかかる…車両本体のお金はもちろんだが、ガソリン代(EV車だと電気代)や年に数回のメンテナンスや保険料などの維持費もかかる。

そもそも「田舎」とはどういう土地を指しているかは曖昧だが、車がないと生活が成り立たない土地=田舎なのではないだろうか。

田舎での人との繋がり

田舎でも人との繋がりはもちろんあるが、都会とは少し違う部分もあるのではないか。

昔ながらの風習やしきたりみたいなものが、まだまだ根強く残っている土地もある。
それがどんなものなのか、その土地によって違うので具体的には説明しずらいが「令和の時代にまだそんなことやってるの!?」というようなシステムもざらにある。

お祭りや町内会の世話役になると準備などは強制参加しなくてはいけないし、場合によっては仕事を休まざる負えない時もある。田舎にずっと住んでいると人付き合いがドライになれないのが原因だろう。

町内の仕事があっても世話役が多い場合はその他大勢の中の一人で済むが、若い世代の数が減っている地方では一人ひとりに掛かる負担も増すので大変だ。
元々その土地に住んでいる人なら、それが当たり前ですんなり受け入れられるが、よそから来た人は大きな違和感から強いストレスを感じ場合もある。
しかし、その土地でうまくやるには「郷に入っては郷に従う」のが第一なのでやるしかない。

一般的に田舎の人はみんな素朴で優しいと思いがちだがそれは違う。
バラエティー番組のロケで見る田舎の人々は、みんなフレンドリーで温かく、誰でも受け入れてくれるイメージだが、それは番組のネームバリューや有名芸能人がいてからこそ。

もちろん親切な人は多いかもしれないけど、全く知らない一般人に対しては都会の人と同様。
見ず知らずの人を受け入れるという点では都会・田舎との差はない。
むしろよそ者を迎え入れることに慣れていない田舎の人の方こそ、警戒心が強いのではないだろうか。

都会・田舎それぞれで得られる情報量

いくらインターネットが発達したとはいえ、都会と田舎では実際に得られる情報量には差がある。

例えば会社勤めをしていて職場に出勤するとしよう。都会だと電車通勤が大半だろう。
家から駅までの道中、街中や駅構内・電車の中には様々な情報が溢れている。
商店街に貼ってあるビラやポスター、飲食チェーン店の大きなサイン看板、駅構内で耳に入ってくるアナウンスや音楽、行き交う人のファションや身に付けているもの。
些細なことかと思うかもしれないが流行や世の中の流れを感じている。
都会に住んでいれば生活しているだけで、無意識のうちに大小さまざまな情報を見聞きしているだけで、知らず知らずのうちに頭に刷り込まれているのにお気づきだろうか。

それに比べて田舎暮らしの通勤はどうだろう。
職場までは自家用車で数分、あっという間に着いてしまう。
田舎暮らしは情報を自分で得ようとしないと入ってこないのだ。

それでも田舎は良い

ここまではあえて田舎の嫌なところを書きましたが生まれてこのかた40数年、地方在住のわたしが都会に住みたいとかと問われると答えはNOだ。

今の生活環境に満足している。

わたし自身、若いころは都会に憧れめいたものもあった。
今も年に数回、旅行や仕事で都会に行くと大いに魅力を感じるが、住みたいとは思わない。
都会は自然が少なくどこか息苦しいし、人口が多く常に「人」を感じるのはストレスだし、性に合ってないからだろう。

田舎の良い所を上げてみよう!

▼田舎の良いところ!

・水道水を直に飲める
・山海の幸が豊富で美味い
・静かで緑が多く自然に癒される
・都会と比べて空気が澄んでいる
・都会に比べ物価が安い
・交通事故が少ない

・通勤時間が比較的短い
・見ず知らずの人でも助けてくれる

【番外】
・流行り物など地方の方が手に入りやすい場合も

まだまだあるが、こんな所だろうか。


国も東京への一極集中を分散させるため「移住支援金」の支給というものもある。
地方へ移住すると補助金ももらえるし、独自に移住支援金を用意している自治体もあるので要チェックだ。

車で5~20分程度で学校・病院・スーパーなどがあれば生活する上で全く不便ではないし、郊外にはイオンモールなどの大型商業施設も増えてきている。

都会暮らしに嫌気がさし、地方移住を考えている人はストレスなく生活できる環境自分にとって「ちょうど良い田舎」を探してみるのが良いのではないだろうか。

コノフミ

不便が多い田舎でも「住めば都」になるかもね!

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