毎年、子どもの自由研究の題材(テーマ)を何にするかで頭を悩ます親御さんは沢山いるでしょう。
自由研究は子どもの宿題というよりは、親の宿題のように感じてしまうのは、わたしだけだろうか…。
題材はネットで検索してみると山のように出てくるし、シーズン前に書店に行くとその手の本が平積みされている。
その中からそれぞれの学年に合ったものを選びますよね。
この記事で紹介したいのは、研究の題材ではなく、研究したものをどのような形で見せるかがメインです。
一生懸命に取り組んだ自由研究、上手に紙面に落とし込み、見る側に分かりやすく伝えなければ、親と子どもの苦労が報われません。
実際にわたしたち親子がどうやって自由研究に取り組み、どういう紙面構成にしたかをご紹介します。
題材(テーマ)を決める
自由研究は何をするかを決めるのが一番悩みます。
研究内容は子ども本人が興味を持ち、率先してやれるようなものにしたい。
わたしたち親子は理科の研究はさっぱりなので(自由研究と言いながら…)、何かの実験をして、その結果から分かったことをまとめるのはハードルが高かったので「実験系」はパスしていました。
とにかく身近で少しでも興味があるものを調べる「調べ学習」をチョイスしていました。調べてその結果、何が分かったのかを発表するというもの。
しかし本やネットに出ているものは全て誰かがやったもの、それをそのままやるのは少し抵抗がある。
けれども、ゼロから考えるのは、わたしたち親子は不可能。
本やネットに出ているものをそのままやるのではなく、それに独自のものをプラスアルファすることでオリジナル色を強めていました。
何もないと分かりにくいので、わたしたち親子が取り組んだものを例に紹介します。
「さまざまな水(液体)の性質を調べる」をテーマにしたときは、水道水、雨水、飲料水(お茶・ジュースなど)だけだと面白くないので、住んでいる土地の水(川や温泉など)や、お父さんが飲んでいるアルコール飲料、田んぼの水など身近なものを足す事で独自色が出てきます。
とにかく、ありとあらゆるものを調べまくりました。
その他では、近くにある旧跡に足を運び、ゆかりの人物や歴史的に起こったことなどを調べる。(理科の自由研究とは逸脱してるかもしれませんが…)
ネットで検索すれば、知りたい情報がヒットしますが、現地に足を運ばないと詳細なことは分かりません。
実際に現地へ行ってみると、建物や道中の案内看板などから分かるものもあるので、そういった写真を撮って研究の材料に。
やはり現地に出向いたことで歴史的出来事が起こった土地にロマンを感じたり、具体的なイメージが膨らみ学習意欲も湧きましたね(子どもは???ですが)
テーマが決まればあとはどう見せるか!
新学期は持ち物が沢山、リスク回避のためのコンパクトに!
ここでは冒頭で書いたように自由研究をどうやって見せるかをご紹介します。
新聞紙のような大きさの紙に描くのではなく、コンパクトにまとめるように心がけました。
大きな紙に書くことを避けるには理由があります。
夏休み明けの新学期は、沢山の荷物を持って登校しなければいけません。
大きくかさばる物だとランドセルの中に入りません。
手提げ袋の中に入れるとしても、学校で使う道具でいっぱいです。
荷物が沢山の中に、大きな紙を包めたものを持っていくのはリスクがあります。
子どもは登校途中、走ったり、時には転んだりもします。その拍子に折れ曲がったり、破れたり、雨が降っている場合は濡れてしまったりと、せっかく苦労した自由研究が水の泡となりかねません。
そういった残念なトラブルを回避するため、ランドセルにすんなり入る、A4サイズ(仕上がりサイズ)にしました。
四つ折りタイプの観音開き(A4サイズ8ページ分)です。
会社案内や商品パンフレットを想像してみると分かりやすいと思います。
台紙サイズ
横840mm×縦297mm
(折りたたむと212mm×297mm/ほぼA4サイズ)
作り方は簡単A3サイズの厚手の紙を貼るだけ
画材屋さんでA3サイズ(420mm×297mm)のケント紙を2枚買ってきて貼り付けるだけ。
(失敗する可能性もあるので予備で1〜2枚多めに購入することをオススメします。残っても来年使える!)
1.カッターの背で折スジを付けてる。
この時に外側の面を4ミリほど狭くするのをお忘れなく。
(均一なサイズだと閉じた時に窮屈でキレイに閉じることができません)
2.横にして短い方を外側にして貼り付けます。
あら簡単、これで出来上がり!
わたしたち親子はこれに直接書き込まず、研究内容はルーズリーフやコピー用紙などに書きあとで貼り付ける、台紙として使ってました。(書き損じや汚れてしまっても後に書き直し、貼り替えが可能です!)
ページ構成は流れるように、起承転結!
1.理由を述べる
まず最初に、なぜこの題材にしたのか理由を述べる。
日常生活で気になっていたことなのか、以前より興味を持っていたものなのかを明確に説明しよう。
導入文、プロローグにあたるものですね。
実際に書いてみると、あれもこれもとひらめくこともありますので頭で考えるのではなく、とりあえず紙に書いてみるのもいいですよ!
2.調べる(実験する)
調べるものは多ければ多いほど良いです。
比較対象とするものが多くあれば、そこから導き出せるものは沢山あるはずです。
内容は適度な写真やイラストを掲載して説明しよう!だんだんそれっぽく見えてきますよ(笑)
要点は色を変えたりマーカーでアンダーラインを引いたりし分かりやすくしましょう。
ありがちなのは過度な装飾は逆に見ずらくなるのでポイントだけにしましょう。
3.結果をまとめる
さまざまなものを調べた結果、何が分かったか?
調べている過程で気づいたことや、気になったことなども、積極的に記しましょう。
今回の研究によって感じたことは、何かしらあるはずです。
新しい疑問や、違う題材など思い浮かぶかもしれません。
次回はこんな事もやってみたい!など書いておくと来年に向けての布石になるかもしれません。
〔番外編〕自由研究は夏休み前に着手しよう
うちの奥さんは働くママ、いわゆる兼業主婦で仕事・家事と大変で子どもの勉強には目が行き届かない…。
いつの頃からか、父親のわたしが子どもの勉強(学習)担当になっており、夏休みの自由研究も必然とわたしがサポートするようになっていた。
わたしは性格上、準備はしっかりとしたい方。
夏休みの終盤になり大慌てで適当なことはしたくない。
何をテーマにするかは、7月上旬に子どもと話し合いの場をもち、夏休みに入ったと同時に取り掛かるようにしていましたね。
7月中は準備期間、8月に入ったらすぐに実行、8月の半ばには仕上げ、20日ぐらいにはやり終える、というようなスケジュール。
わが家夫婦は共働きで普段の生活では子どもと、がっつりふれあう時間がなかなか取れません。
夏休みぐらいは「自由研究」を共同作業しながら子どもとの時間を取っていました。
子どもの思っていることや、考え方などから成長を感じることもできるし、自由研究を通して親が初めて知ることもあります。
じゃまくさいものと思わず、子どもとの夏の思い出づくりとして取り組んでみたら、ちょっとはモチベーションが上がり取り組めるかも?