「ありがとう」と言われて嫌な気分になる人はいませんよね。
- 職場で頼み事を引き受けてくれた後輩に「ありがとう」
- 冷蔵庫からビールを持って来てくれた奥さんに「ありがとう」
- コンビニで買い物をしたとき、商品を渡してくれた店員さんに「ありがとう」
わたしは上記のような何気ない場面でも必ず「ありがとう」とお礼を言うようにしています。
「ありがとう」を言うようになったのは、若かりし頃のささいな出来事からです。
こんな方に読んで欲しい
★初めてバイトする方・新社会人になる方
★人付き合いが苦手な方
★周りの人に不快な思いをさせたくない方
自分を変えたい、変わらなきゃ!
わたしは幼い頃から引っ込み思案の人見知り。
人と接する事がとにかく苦手で、思春期の頃は仲の良い友達数人としか、話すことが出来ませんでした。
たま〜に、女の子に話しかけられても、ただ黙っているだけの情けない男でした(笑)今で言う「陰キャ」でしたね。
そんな性格なので彼女も出来ないまま中学・高校を卒業。その後デザイン専門学校に進んだのでした。
その頃ようやく「自分を変えたい!」という自我があふれ出し、これじゃ~いかん!と思ったのです。
このままだと彼女ができん!
結婚もしたいし!
わが子も欲しい!
家庭を持ちたい!
そんな思いから、とりあえず自分を変えようと新しい環境へ飛び込むことに。
サービス業で学んだ「ありがとう」
自分を変えたいと思い、まず始めたのはアルバイト。
たかがバイトと思うかもしれませんが、当時の自分にとっては、かなり思いきった行動です!
アルバイト先は、今ではあまり見かけませんが写真を現像する小さなお店。
仕事の流れは、ネガフィルムを預かって現像、そしてプリントするという流れ。
あとのは簡単な接客とレジ打ちぐらい。
プリントした写真を渡し、お客様が店から出る時に
「ありがとうございましたっ!」
と大きな声で見送る。
接客での当たり前のことですが、そんな簡単なことでも、自分にとっては大きな進歩。
今までの自分とは違った自分、大人になった気がしました。
そのお店に来る客層は老若男女さまざま。
ほとんどのお客様は商品を受け取り、何も言わず店をスー~ッと出て行くだけ。
それが当たり前で何ら疑問に思うことすらなかった。
そんなある日、60代くらいのおばちゃんだったと思います。
精算をして商品を渡すと、わたしに向かってニコッと微笑み
「ありがとう」
そう言ってくれたんです。
胸の中がジワ~ッと温かくなったと同時にしあわせな気分になりました。
“なんか、いいなぁ〜”
お礼を言われただけで、こんなにもhappyな気分になれるんだ。
そのときから、何かしてもらった時は、必ずキチンとお礼は言うようにしています。
たぶんサービス業をしている方、またお店で接客経験した方は、こういった気持ちは分かるのではないでしょうか。
自分のなにげない「ありがとう」で見知らぬ人でも気持ちよくなるのであればと、些細なことですが、今でもずっと続けています。
だから逆にサービス業に携わっているのに、それが出来ない人にはがっかりしてしまう。
スーパーやコンビニ、飲食店などで
「いらっしゃいませ」
「ありがとうございます」
挨拶・お礼をキチンと出来てないところは敬遠します。
百歩譲ってアルバイトの若い子ならともかく、店長なのにそれができていないコンビニもありました。
(久しぶりに、そのコンビニに行ったら潰れてた…)
小さな「ありがとう」や「ごめんなさい」も、ちゃんと言おう
いい歳した大人でもお礼の言葉を言えない人って結構いる。
コーヒーを入れてくれた女性社員や、急な頼み事を早急にこなしてくれた部下にも、やってくれて当たり前。
“仕事なので、お礼なんて言う必要がない”
と言わんばかりにそう思っている上司はごまんといるでしょう。
そんなこと、いちいち言わなくても互いに信頼関係が構築できていれば全然問題はないですが、はたして相手もそう思っているでしょうか?
相手の考えていることや、本当の心の奥底で抱いていることなど分かりません。
他にもミスをしても、言い訳ばかりして謝らない人も。
「こうなったのは、あの人がちゃんと伝達しなかったからだ」
「謝ったらミスを認めることになる。謝ったら負けだ。意地でも謝らない。」
という考えの方もたくさんいるでしょう。(わたしの周りだけ?)
謝ることができないのは、大人になるにつれて変なプライドが邪魔しているのかもしれません。
人は誰でもミスをします。
わたしのような凡人は、仕事の上で若い時には数多くのことを失敗し、周りの方によくフォローしていただきました。
ミスをした時は、すぐに正直に上司に報告しておいた方が賢明です。
「このくらい黙っておいても問題ないでしょ」
と自分の中での悪魔がささやくこともありましたが、わたしはとにかく“おちょこ”みたいな小さな男なので馬鹿正直というか、ごまかすことができない性格なので正直にありのまま報告していました。
よほどの大きなミスでないかぎり、ほとんどおとがめなしでした。
しかしミスをしたことは変わらない事実です。
誰かに迷惑をかけるときもあるし、場合によってはそのミスを補填するために、余計なお金が発生してしまう場合もあるでしょう。
ミスを隠蔽しその場はやり過ごすことができても、後から発覚した方がひどく怒られるし、自分の印象も悪くなり信用されなくなります。
それこそ給与査定や昇進に響くのではないでしょうか。
ミスを認めて謝りにいくのは本当に嫌なもんです。
胸の中はどんより曇っていて、イヤ~な気分で充満しています。それでも報告するのが最善だと思います。
隠蔽するとその体質がしみつき、必ず後から何らかの形で自分に降りかかってくるはずです。
大事なのはミスを繰り返さない
次回から同じミスをしないようにはどうするか?
自分自身を戒めるために、デスクの前に失敗したことを記したメモを貼っておきました。
ミスをしたときの嫌な気持ちを、あえて忘れないように。
そうすることにより、失敗やミスをしないような対策を自ずと立てることになるでしょう。
誰かに何かしてもらったら「ありがとう」
誰かに迷惑をかけてしまったら「ごめんなさい」
この二つさえ心がけていれば、相手を不快にさせることはグンと減るのではないのでしょうか。
なにげないことだけど、気持ちを乗せ言葉で伝えるだけで、大抵なことはうまくいのかもしれません。
人との関わり合いが希薄になっている現代、人付き合いを上手くやっていくには、こういった小さな当たり前のことを言えるか、言えないか、で決まってくるのではないでしょうか。